塔のへつりなどの会津観光からの帰り道、会津鉄道終点の会津田島駅で降りて、東武鉄道の新型特急であるリバティ会津に乗車して帰ってきたので、今回はその車内の様子や乗り心地、乗車券の買い方などについてレポートしていきます。
特急リバティとは
会津鉄道の秘境駅「塔のへつり駅」の駅舎の中にあった特急リバティのポスターがとてもオシャレで目に止まりました。
特急リバティは、この春から運行が開始された東京の浅草駅から会津田島駅までを約3時間半で結ぶ新型特急列車で、下記路線を経由して1日4往復しています。
- 会津鉄道線
- 野岩鉄道線
- 鬼怒川線
- 東武スカイツリーライン線
- 日光線
そして行き先によって列車の名前が異なります。
- 東武日光行き:「リバティけごん」
- 鬼怒川温泉・新藤原行き:「リバティきぬ」
- 会津田島方面行き:「リバティ会津」
- 久喜・館林方面行き:「リバティりょうもう」
特急リバティは、3両編成で運行されていて、私が乗車した会津田島駅からの下りでは1編成でしたが、時間帯によっては2編成6両で運行もされているようです。
停車駅
特急リバティ会津の停車駅は以下のようになっています。
一部列車は一部駅(△のマークがある駅)には止まらないので注意してください。
- 浅草
- とうきょうスカイツリー
- 北千住
- 春日部
- 東武動物公園 △
- 杉戸高野台 △
- 板倉東洋大前 △
- 栃木
- 新栃木 △
- 新鹿沼
- 下今市
- 大谷向
- 大桑
- 新高徳
- 小佐越
- 東武ワールドスクウェア △
- 鬼怒川温泉
- 鬼怒川公園
- 新藤原
- 龍王峡
- 川治温泉
- 川治湯元
- 湯西川温泉
- 中三依温泉
- 上三依塩原温泉
- 男鹿高原 △
- 会津高原尾瀬口
- 七ヶ岳登山口 △
- 会津山村道場 △
- 会津荒海 △
- 中荒井 △
- 会津田島
基本全席指定だけど自由席区間あり
特急リバティ会津の座席は全席指定席となっています。
しかし、下今市駅と会津田島駅の区間においては、指定席特急券が無くても乗車券だけで乗車することが可能になっています。
これが個人的には納得がいきませんし、混乱を招く要因にもなっています。
乗車券だけで乗車する場合は、自由席扱いになるので、空いている席に座ることになります。
しかし、当然ですが、指定席特急券を持った人が現れれば席を譲る必要があります。
これは車内アナウンスが度々行われていました。
もし自分が途中から乗って、自分が指定した席に先客が居たらどう思うでしょうか?
自分の方が優先権があるのに、わざわざ「すいません、そこ私の席なんですけど?」と言うことになります。
高い料金払っている人がなぜそんな変な気遣いをしなければならないのでしょうか?
このような例外的な運用になっているのは、どうやら以前まで乗車券のみで乗ることが可能だった快速・区間快速が廃止したために、それを補う方法として特急リバティ会津に特急券なし乗車することを許可しているようです。
因みに、浅草から鬼怒川温泉までを走る特急「きぬ」や「スペーシアきぬがわ」は、特急券なしで乗車できるという例外は設けられていません。
特急券を購入して乗車する人が気持ちよく乗るためにも、完全に全席指定にすべきだと思います。
切符の予約及び購入方法について
特急リバティの特急券を購入する際に、まず考えるのがネットでの購入です。
リバティを運行する東武鉄道でも、特急券をネットで購入することが出来ます。
具体的には、「東武携帯ネット会員サービス」を利用することで、特急やTJライナーの特急券や着席整理券を購入することができます。
これらは、チケットレスサービスになっているので、駅の券売機などで発券する手間も必要ないので便利です。
但し、ここで問題もあります。
それはネットで購入できる特急券は、東武鉄道線内の駅までということです。
そのため、ネットで購入できるのは新藤原駅までということになります。
リバティ会津号の新藤原から会津田島間およびJR直通特急列車の全区間の他、当社指定の特急列車とその区間を除く、特急列車(臨時特急列車を含む)とすべてのTJライナーでご利用いただけます。
購入に関して | 東武携帯ネット会員サービス | 東武鉄道
特急券の予約はインターネットで可能
インターネットで北千住駅から会津田島駅までの特急券購入は出来ませんでしたが、事前にネットで予約することは出来ます。
こちらも先程紹介した「東武携帯ネット会員サービス」を利用することで予約することが出来ます。
予約した後は、東武鉄道の窓口や会津鉄道の窓口で予約番号を伝えることで事前に予約した特急券を購入出来ます。
その際は、クレジットカードではなく現金で支払うことになります。
特急料金と時刻表
先程も紹介したように、特急リバティ会津は会津田島駅から下今市駅までは特急券は必要なく、乗車券だけで乗ることが出来ます。
そのため、乗車券とは別に下今市駅から浅草や北千住までの特急券を購入して、リバティに乗車するようにすれば、特急料金を節約することが可能です。
因みに、今回私が乗車した会津田島駅から北千住駅の特急料金は2110円ですが、下今市駅から北千住駅ならば1440円で済むので670円の節約になります。
会津田島駅から下今市駅までの所要時間は約1時間30分。
この間、座れないリスクを犯しても良ければ上記節約策をとってもいいでしょう。
車内はトイレスペースが多くて座席にはコンセントあり
特急リバティ3両のうち、真ん中の車両にはトイレスペースが大きく設けられており、子供連れでも困ることがないように配慮されています。
座席は左右2列シートとなっていて、座席下の装置を操作することで新幹線などと同様に座席を向かい合わせにすることも出来ます。
座席には1つずつAC100V2Aのコンセントがあるので、スマホやノートPCの充電が可能になっています。
座席間隔は、新幹線の普通席と同じくらい。
走行スピードが遅いこともあってか、走行中の振動も殆どなく座り心地は、至って普通でした。
無料Wi-Fiあり
車内には無料Wi-Fiも用意されています。
しかし、私の使い方が間違っていたのか、Wi-Fiに接続した状態でネットを閲覧すると接続エラーになって利用することは出来ませんでした。
特急リバティに乗車しての感想
特急リバティの車両はカッコイイですし、車内環境も良いです。
しかし、如何せん時間がかかります。
今回私は、会津田島駅12時50分発の浅草行きの特急リバティに乗車したのですが、目的地の北千住駅に到着したのは16時過ぎでした。
浅草から会津田島までは距離にして約200kmちょっとなので、特急それも、新型ならば2時間くらいでは結んで欲しいと思いました。
因みに、特急リバティの最高速度は、時速120kmということで他の特急列車に比べて遅いわけではありません。
しかし、実際に乗車して感じたのは、会津田島駅からしばらくの区間は、非常にゆっくり走っているなと感じました。
都心に近づくにつれて、速度は上がったので車両の問題ではなく、路線の問題だとは思うのですが、今後の改善を期待したいところです。
また、途中一部区間においては、特急券がなくても乗車できてしまうなど不公平感が否めません。
乗客同士で座席を巡った騒動が起こらないよう、今後の運用改善に期待しています。