見ると幸せになると言われている黄色い新幹線ことドクターイエロー。
ドクターイエローは、ざっくり言うと新幹線が走る線路や架線の状態などを検査して異常がないかをチェックする専用の黄色い新幹線の愛称で、正式名は新幹線電気軌道総合試験車といいます。
東京駅から博多駅間を検査していて、それ以外の新幹線区間はまた別の車両が検査を行っています。
当然ですが、私達一般の人が乗車することは通常出来ません。
【2016】踏切通過 !!! ドクターイエロー !!! +洗車シーンも !!?
走っている姿は滅多に見ることができないために、冒頭でいったように「見ると幸せになる」なんて噂が広まっています。
毎回満員御礼のドクターイエロー見学ツアー
今回そんな貴重な存在のドクターイエローの車内見学と一般初公開となるJR名古屋車両所の特別内部見学ツアーに参加してきました。
ツアーはクラブツーリズムと阪急交通の2社から発売され、大変人気だったようです。
私が参加したのはクラブツーリズムの方で全4回のうち、最後の11月21日のツアーに参加しました。
当初は80名の枠だったと思いますが、最終的には160名の参加となっていましたので相当反響が大きかったことが想像できます。
回送新幹線に乗車して一般初公開の名古屋車両所へ
東京から名古屋駅まで新幹線で行った後、一旦下車して、回送車となった新幹線”こだま651号”に乗車して名古屋車両所に向かいました。
自分達ツアー参加者以外は乗っていない新幹線というのも不思議な感じです。
車内では車内アナウンスで名古屋車両所までの間に電車が3回停止する理由や、座席のA,B,C,D,Eをどんな呼び方をしているかなどのクイズがあったりと中々興味深いお話を伺いながら、名古屋車両所へと向かって行きました。
一般初公開となるJR名古屋車両所
N700系の回送新幹線で名古屋車両所に入りました。
お隣には同じN700系とドクターイエローが止まっています。
車両所内における作業者の移動は自転車なのか、多くの自転車も見かけました。
新幹線の保守点検車両
名古屋車両所の外では、新幹線の線路を日々保守点検するのに活躍している各保守点検車両の説明と実際に動かして、線路の石を整える実演デモが行われました。
快適な新幹線を影で支えている人や機械に触れることができます。
ドクターイエローと名古屋車両所
JR名古屋車両所に止まっているドクターイエローの外観を色んな角度で見学しました。
普段中々見えない床下からの眺めなんかはたまりませんね(笑)
7両全ての車内を見学
ドクターイエローの外観を堪能した後は、車内見学です。
JRの方から説明を受けながら、7両を1両ずつ見学しました。
収集したデータを分析しているっぽい部屋では、エンジニアの方が、車両の進行方向からは90度向きを変えてパソコンとにらめっこしているので、最初のうちは乗り物酔いになるというお話もありました。
お話頂いた方自身の話では、ドクターイエローに乗車して4ヶ月経つが、最近やっと慣れてきたということで、人によっては1年以上たっても慣れないという方もいるそうです。
検査車両ということで、色んな装置を積んでいる都合上、通路は狭かったですね。
途中打ち合わせスペースもありました。
先頭車両には大型ディスプレイがあり、先頭部分のカメラで捉えられた映像が見えるようになっています。
ドクターイエローの運転席で記念撮影
ドクターイエローの運転席も見学することが出来、ツアー参加者は運転席でJRの方が記念ということで1人1人丁寧に撮影をしてくれました。
ドクターイエローのパンタグラフ観測室
天井を突き抜けた形でパンタグラフ観測室があります。
目視でも観測できますし、高性能カメラでもパンタグラフに異常がないかチェックしているようです。
見学ツアー情報
今回初めて一般公開された名古屋車両所を1時間弱堪能させて頂きました。
ドクターイエローを色んな角度でみたり、普段中々入れない内部を見学出来て、かなり満足度が高いツアーでした。
JRの方々も、1人1人丁寧に挨拶してくれたり、最後もお見送りしてくれるなど対応が素晴らしかったです。
次回こういうツアーがいつあるか分からないですが、あった時はすぐに申し込んだ方がいいと思うのでクラブツーリズム 鉄道の旅ページをちょくちょくチェックしてみるといいでしょう。