
東京九州フェリー「はまゆう」「それいゆ」の乗船券の予約から横須賀港の東京九州フェリーターミナルまでの道のりについては前回の記事で紹介しました。

今回は乗船から船酔いに苦しんだ夕方までの乗船記となります。
宿泊したステート和洋室の客室とは
今回利用した客室は、ステート和洋室です。

入り口のドアノブ上にQRコードをかざすとロックが解除される仕組みとなっています。
客室のドアを開錠する機会は多いので、スマホにQRコードを画像として保存しておくと便利です。
ステート和洋室は、定員4名の客室でベッド2つとソファーベッドが2つある部屋です。

ソファーベッドは、下の写真のようにベッドになります。

最上位のデラックスツインと違って部屋にお風呂はありません。
代わりにシャワールームが設置されています。


トイレは勿論ウォシュレットです。

部屋にテレビはありますが、地上波は航海中は殆ど電波の都合で見れるような画質ではないので、BSのチャンネルを写してました。
ベッド横にはUSB端子があり、スマホやパソコンの充電に利用できます。

冷蔵庫内には飲み物等は入っていないので、必要な場合は、4階にある自販機か船内ショップで購入しましょう。
乗船から就寝までの過ごし方
船内の営業時間や自販機等を確認
乗船したら、4階デッキで「はまゆう」船内の各種サービス時間を一覧で確認できます。

船内レストランは、朝食からランチ、ディナーそれぞれ1時間しか時間が無いので寝坊とかには注意しましょう。

4階デッキには他に飲料の自動販売機とカップ麺の自販機があります。


自販機の横には、給湯器があるので、購入したカップヌードルはここでお湯を入れることが出来ます。

また、船内ではレストランや大浴場のコインロッカーなど現金を使うところがあります。
そういった事も踏まえてか自販機の横に両替機もあります。

停泊時しか出れない両サイドのデッキに出る
船の両サイドにある外のデッキには、停泊時しか出れません。
船が出発した後は出入り口が施錠されて、外に出れなくなります。



大浴場に入る

乗船後に「はまゆう」の大浴場にお風呂に入りにいきました。
大浴場と露天風呂の営業時間ですが、乗船日は深夜1時までやっています。

客室でお風呂があるのは、最上位のデラックスツイン2部屋だけです。
私が利用するステート和洋室はシャワールームはありますが、お風呂はありません。
元々お風呂は大浴場を利用するつもりだったので、早速利用させてもらいました。
乗船後は利用者が多いかなと思ったのですが、思ったほど多くは無かったですね。
フェイスタオルとバスタオルは、客室から持っていきます。
脱衣室の物入れはコインロッカー式となっていて、100円を入れて施錠する方式です。
100円は開錠した時に戻ってきます。
大浴場の脱衣場にあるアメニティは、ドライヤーだけで、ビジネスホテルのように綿棒や化粧水といった類はありませんので注意してください。
夜食を食べる
私は利用しませんでしたが、乗船日は深夜1時まで船内レストランで夜食とアルコールの提供があります。
刺身盛り合わせやだし巻き玉子など種類も豊富です。
ただ、船酔いの懸念がある人は避けた方が無難です。

出航後出れるようになる甲板上からの夜景
大浴場で綺麗サッパリした後は、船が出航して動き出して出れるようになった甲板上に出て、夜中の景色を堪能しました。


無人島の猿島も見えます。


酔い止め効かず朝起きてからほぼ1日船酔いで過ごす羽目に
消灯となる深夜1時前にベッドに入って寝まして、翌日の朝6時過ぎに目覚めました。
寝てる時はあまり気になりませんでしたが、ベットに横たわってる状態でも部屋そのものがかなり揺れていることがわかります。
壁掛けテレビはギシギシいってて、ずっと地震が起きているような状態で揺れています。
客室トイレのドアも船の揺れで開いたり閉まったりするような状態で、窓のカーテンも直角に立ち上がってしまうような状態。
とはいえ、お腹は空いていて朝食は食べたい・・
ということで、ベットから出て、朝食に行く準備をはじめましたが、立ってるのもやっとという状況。
あっという間に気持ち悪くなり、一緒に泊まった相方は朝飲んだ酔い止めもろともトイレで吐いている状況、とてもご飯を食べに行ける状態ではありませんでした。

船酔いで身動きが取れず、ベットに横になって安静にするしかありませんでした。
事前に、船酔いの記事を読んで準備をしていたつもりでしたが、考えが甘かったです。
少しだけ動ける時に4Fの船内ショップでカロリーメイトを買ってきて、それを食べようと思いましたが、それすら殆ど食べれない状態でした。


結局朝食とランチは、食べることが出来ませんでした。
ランチはバーベキューをと楽しみにしていたのですが、動ける状態ではなく諦めるしかありませんでした。
横須賀を出発して約16時間瀬戸内海近辺でやっと揺れが小さくなって船酔いも収まり船内散策
横須賀港を出発してから約16時間。
船は瀬戸内海近辺まで来ていました。
太平洋の外海とは違って、大分波も穏やかになったのか船の揺れも小さくなり船酔いも収まってきて、やっとベットの外に出て、船の中を探索できる状態になってきました。
朝起きてから夕方4時くらいまで、ずっとベットで横になっていました
フォワードサロンで船首側の風景を楽しむ
船首側にフォワードサロンという航海中の風景を楽しみながらリラックスできる部屋があります。

フォワードサロンは、乗船時の夜は利用できません。
翌日の朝8時から入港時までが利用可能時間となっています。

ノートパソコンで作業されている方もいましたね。

フォワードサロンからの景色はこんな感じです。

ランドリー(洗濯機と乾燥機)の利用

洗濯機と乾燥機があるランドリーは、4階の男性トイレと女性トイレ内にそれぞれあります。

洗剤は有料となります。

柔軟剤は4階にある案内所にて販売されています。
スポーツ機器
6階デッキにスポーツ機器が置いてある部屋があります。

ランニングマシンやエアロバイクが置いてありますが、航行中使っている人はいなかったと思います。
外のデッキからも丸見えなので、実際利用するのは恥ずかしいのではないかと思いますが、どうでしょうか。

船上からの夕焼けがキレイ

一通り船内を散策した後は、甲板に出て瀬戸内海からの夕焼けをみてました。
カップルの方も写真を撮ってましたね。

日が沈んでいく中、海の上でみる夕焼けはキレイで、今日1日の船酔いを忘れさせてくれます。

甲板上からは、5階船上レストラン後方デッキにあるバーベキューエリアも上から見えます。
船酔いで食べることが出来なかったバーベキューですが、この感じだと多少の雨でも問題無く楽しめそうですね。


最後に船の煙突から出る煙とファンネルマークを撮影して、部屋へと戻って夕食へと向かいます。

乗船後の感想はとにかく船酔いを覚悟せよ
横須賀から新門司行きの東京九州フェリーに乗船して、事前に船酔いのニュースについては目にしていましたが、乗船後これほどまでに船酔いに苦しむとは思いませんでした。
船酔いしない自信がある方は良いですが、これまでに一度でも船酔いの経験がある方は覚悟して乗船してください。
横須賀から新門司行きの東京九州フェリーは、時速50km以上という高速運行が特徴の1つですが、それも船酔いしやすいる要因の1つかと思います。
また、客室が船首側に配置されている点も影響しているかと思います。
「はまゆう」「それいゆ」にはフィンスタビライザーが備わっていて、船体の横揺れ(ローリング)を抑制してくれますが、今回私達が味わったのは船の進行方向に対する縦揺れ(ピッチング)で、グワングワン揺れて酷い時は立ってるのも困難な状態でした。
