東芝の社員や関係者しか降りられない秘境駅が神奈川県の鶴見線にあるのをご存知でしょうか?
先週末そんな秘境駅に行ってきました。
鶴見線にある海芝浦駅は東芝社員専用の秘境駅
その秘境駅は、神奈川県横浜市鶴見区にある海芝浦駅です。
海芝浦駅は、JR鶴見線の芝浦支線の終点駅となっています。
JR鶴見線は京浜東北線や京急線が通る鶴見駅から始まる路線で、神奈川県川崎市川崎区の扇町駅までの本線と、浅野駅から分岐して海芝浦駅までの支線、そして武蔵白石駅(運転上は安善駅)から分岐して大川駅までの支線とで構成されています。
週末の日中は2時間に1本程度しか電車がない海芝浦駅
今回海芝浦駅には週末に行ったのですが、行こうと思って時刻表を確認したら、なんと鶴見駅から海芝浦駅行きは2時間に1本程度しかありません。
従って、もし週末に海芝浦駅を訪れようと思っている方は、事前に時刻表をよく確認しておきましょう。
海芝浦駅に実際行ってみた感想
運行本数が少ない週末に、鶴見線に乗車して海芝浦駅に到着。
駅のすぐ横はもう海です!
駅からみる海の眺めも素晴らしく、京浜工業地帯から鶴見つばさ橋に、横浜ベイブリッジも一望することができる絶景が広がっています。
夜訪れて工場夜景なんかも見てみたくなりますね。
それでは駅を降りていきましょう。
改札はどこかな~とホームを歩いていくと、駅の先には東芝の看板が見えてきて、更に歩くと公園らしき景色と東芝京浜事業所という看板が見えてきます。
ここは東芝京浜事業所の守衛所。
そう海芝浦駅は東芝の土地の中にある駅なのです。
そのため、東芝の社員など関係者以外は駅から出ることが出来ません。
しかし、東芝関係者以外に訪れる人も多いためか、東芝の私有地である海芝浦公園を一般の人に解放してくれています。
先程の守衛所の横にある入り口から入っていくと、海にそって自然に囲まれた公園が縦長に広がっています。
公園から海芝浦駅を見てみる。
そうこうしているうちに海芝浦駅発鶴見行きの発車時刻となりました。
地方路線でお馴染みの簡易Suica入出場機で出場でピッとして、次に入場側の機会でピッとして電車に乗り込みます。
電車が駅に到着してから発車までの間隔は約15分ほど、週末だとこれを逃すと時間帯によっては2時間待たなければならないので注意しましょう。
もう1つの秘境駅「国道駅」にも立ち寄ろう
海芝浦駅からの帰り、折角鶴見線に乗ったのでもう1つの秘境駅である国道駅にも立ち寄りました。
てっきり鶴見線は全駅無人駅かと思っていたのですが、国道駅には1人駅員さんがいらっしゃいました。
簡易Suica入出場機でピッとして出てみると、そこはとても都会の駅とは思えない薄暗さ。
そして、このアーチ型の駅舎というかガード下の道には古き昭和の時代を残すお店が並んでいます。
新書で横浜「ガード下」の誕生―JR鶴見線国道駅ガード下― | 横浜探訪ブログ
このガード下の駅舎内で数少ない営業店がこちらの焼き鳥屋さん。
日曜祝日はお休みのようなので、このお店を訪れる場合は平日が良さそうですね。
行かれた方のレポートがありましたので、参考までにリンクを載せておきます。
もう神奈川や東京に何十年と住んでいますが、今回鶴見線初めて乗ったかもしれません。
川崎、横浜といった大都市にこんなローカル線があったんですね~
そして東芝の社員しか降りられない駅や、古き良き時代の雰囲気を感じさせてくれる駅なんかもあり、これは確かに鉄ちゃん達が訪れる場所だと思いました。
平日は今大変な状況にある東芝の社員の方々が足として使っている鶴見線。
もし京浜事業所の閉鎖なんかがあったら、海芝浦駅はどうなってしまうのか心配になってしまいました。