愛媛県にある猫島の青島。
島民10人弱のところに猫が100匹以上ということで度々話題になる離島です。
そんな青島へは伊予長浜駅から徒歩3分ほどのところにある長浜港から船で行くことができるのですが、東京都の青ヶ島を凌ぐほど上陸難易度は高いといえます。
特に冬の間は欠航が相次ぎ、1週間ずっと欠航ということもあります。
青島行きフェリーは1日2便だけど帰りは実質1便のみ
長浜港から青島への船は、朝8時発と午後14時半発の1日2便出ています。
便 | 長浜港発 | 青島港着 | 青島港発 | 長浜港着 |
---|---|---|---|---|
1便 | 8時00分 | 8時35分 | 8時45分 | 9時20分 |
2便 | 14時30分 | 15時05分 | 16時15分 | 16時50分 |
定期旅客船「あおしま」時刻表及びアクセス – 大洲市ホームページ(現在サイトがなくなっています・・)
年末年始やゴールデンウィーク、盆休みなど関係なく365日運行されています。
ここでの注意点ですが、朝8時発の便で青島へ行った場合の帰りの便ですが、午後16時15分青島発の便となります。
正確には、8時45分青島発の便があるのですが、それだと青島の滞在時間はわずか10分となってしまうからです。
青島行き船が出る長浜港への行き方
さきほど紹介したように青島へ行く船は1日2便出ています。
そして船は長浜港から出航しています。
この長浜港へはJR四国の予讃線に乗り伊予長浜駅で降りて行きます。
車やバイクで直接港に行く場合は、港の駐車場まで行きましょう。
長浜港近くに宿泊する
長浜港近くや伊予長浜駅周辺には殆ど宿がありません。
朝8時発の船に乗るために松山市から始発列車で来る方法もありますが、少しでも朝ゆっくりしたいという人は長浜港近くにある唯一といっていい民宿に泊まるという方法があります。
民宿の名前は、「民宿漁亭」といいます。
素泊まりで4500円から、一泊2食付きで6500円で、Googleの口コミ情報でも高評価で、青島へ行く人達が利用されています。
松山から列車で行く場合
伊予長浜駅近辺には先程紹介した民宿以外に殆ど宿が無いことから、松山に宿を取る人も多いです。
ただ、朝8時発の船に間に合うように列車に乗車するには、松山から6時台の始発で行く必要があります。
松山からは、JR松山駅から予讃線でそのまま行くか、伊予鉄道の松山市駅から伊予鉄道に乗って、途中で予讃線に乗り換える方法があります。
松山市内には160円で乗れる伊予鉄道による路面電車が走っていますが、列車の始発には間に合いません。
そのため、駅の近くに宿を取るのが良いです。
駅近くの発展度合いとしては、松山市駅の方が高島屋が駅ビルにあるため発展していますが、ホテルはJR松山駅近くの方が多くあります。
船に乗れるのは朝の便と午後の便を合わせて僅か32人
次の注意点ですが、青島行き船の定員は2便合わせて32人です。
すなわち、朝の便で32人が乗船した場合、午後14時半発の船には乗れません!
そして、朝の便で30人乗船した場合、午後の便には2人しか船には乗れません!
そのため、平日ではなく週末や大型連休などの休日だと午後の便で乗れないリスクが高いです。
このようになっているのは、青島に宿泊施設がなく、島へ行ったその日に島から出てもらう必要があるためです。
このようなことから、朝の便が仮に出港しても、気象環境から午後の便を運行できないと船長が判断した場合は、島内に10分だけ滞在して、すぐに引き戻ることになります。
青ヶ島でも、船が港近くまで行ったのに八丈島まで引き返すということがありますが、同じようなレベルです。
青ヶ島の方が八丈島からヘリが定期運行されているだけマシに思えます。
切符の販売場所と開始時間
青島行き定期船「あおしま」の乗船切符は船で販売されます。
切符の販売は、朝8時発の便が7時20分からになります。
そして、午後14時30分発の便では13時30分から販売されるので、それまで桟橋(さんばし)で待ちましょう。
冬の間は欠航続き、青島行きの船が欠航になる条件とは
青島との定期旅客船の「あおしま」は、フェリーのような大型客船ではなく小規模の客船タイプであることから頻繁に欠航します。
特に冬の期間は1週間連続で欠航などもあり、連日のように欠航します。
2018年12月下旬に私が行った時も結局2日間欠航で青島へ行くことは出来ませんでした。
船が当日運行するか欠航になるかは現地に行かないと分からない
長浜港から青島港までの船が当日運行されるかどうかは、現地に行かないと正確には分かりません。
通常多くのケースで離島へ行くフェリーや客船の運行情報は、その船を運行している会社のウェブサイトにて情報提供されています。
しかし、青島への定期船を運行している青島海運有限会社のウェブサイトなく、運行情報は提供されていません。
そして、当然TwitterやFacebookといったSNSでも運行情報は提供されていないのです。
愛媛県大洲市にお住まいの方で、青島の猫の様子や魅力を発信されている下記ツイッターで稀に運行情報が紹介されますが、それは運行された後のお話になります。
青島行き船が欠航になってしまう基本的な条件
先程行ったように青島行きの船が運行されるか、欠航となってしまうかは現地の長浜港へと行かないと分かりません。
ただ、船が欠航になる条件については先程紹介した@aoshima_catで解説されていて、主に以下の2つのいずれかに該当すると欠航となります。
- 青島近海の波が1m以上
- 注意報が出ている場合 ※警報よりレベルが低い注意報で欠航になります
これらの情報はスマホから確認することが出来ます。
波の高さ情報を確認する
まず波の高さですが、下記気象庁のページから南予地域を確認します。
気象庁が発表している波の高さを確認する
南予地域の波の高さ予想が0.5メートルなら船が出る可能性があります。
これが1メートル以上だと欠航が濃厚です。
下の写真にあるように長浜港ではいたって穏やかな状態でも、船は欠航します。
長浜港から見た海の波は穏やかだけど欠航でした
警報及び注意報情報を確認する
青島行きの船が出航するもう1つの条件が警報や注意報が発令されていないことが挙げれます。
これは下記から確認できます。
伊予長浜駅周辺には何も無いから欠航時に時間を潰すのは困難
船が欠航していた場合、伊予長浜駅付近は何も無いところなので、時間を潰すのは困難です。
そのため、松山から列車で片道1時間以上かけて伊予長浜までやってきても、また松山まで戻るという事を繰り返すことになります。
この辺は覚悟して向かいましょう。
近くで観光名所というところでは、伊予長浜駅から3駅隣りの下灘駅は絶景スポットとして外国人観光客含め多くの人が降り立っています。
青島へ行く際に持参する物
最後に猫島の青島へ行く際に持参しておくと良い物をご紹介します。
- 飲み物 ※島に自販機や売店はありません
- ウェットティッシュ ※猫ちゃんたちと沢山触れ合うので、手を拭ける物があるといいですよ。
- キャットフード
- 猫じゃらしなど猫ちゃんと戯れる道具
青島の猫ちゃんたちは、漁業があった日は新鮮なお魚にありつけるので、逆にカリカリも大好きです。
せっかく青島まで行くのであれば、一般的なカリカリではなくちょっと高級なキャットフードを食べさせて喜ばせてあげましょう。