秘境駅や絶景が多く存在し、一度は乗りたいローカル線として数あるローカル線の中でも絶大な人気を誇るJR只見線。
そんな只見線に青春18切符を使って、乗車してみることにしました。
只見線の概要
只見線は福島県の会津若松駅と新潟県魚沼市の小出駅間の約135kmを結ぶローカル線。
国内有数の絶景がみられる路線として根強い人気があり、車窓から眺める川の渓谷美や田園風景は鉄道好きでなくても楽しめる路線というのが事前のふれこみ情報だった。
途中会津川口駅から只見駅間が2011年から不通も復旧へ
そんな只見線ですが、2011年に発生した大雨による水害によって途中の橋が流され、現在は会津川口駅から只見駅間は不通となってしまっています。
この区間は、不通になった2011年以降JRが代行バスを運行していて、青春18切符を持っていれば乗車することが出来ます。
2011年から6年にも渡って復旧作業は行われず、JRからは廃線の申し出が出ていたようですが、最近になって福島県など地元自治体との協議が完了し、なんと復旧する事が決定しました。
報道されている情報によると、復旧費用は約81億円で、復旧工事には約3年が必要だという。
ローカル線の復旧に81億円もの大金を費やしても、JR単体ではとてもその費用を回収することは不可能ということで、復旧に要する費用の3分の2は福島県が負担することになったそうだ。
また、復旧後も駅などの固定資産は福島県が維持管理責任を負い、運行をJRに委託する形になるということで、JR側の損失が出ない配慮が行われることで今回の復旧が決定した模様です。
只見線の運行本数
只見線の運行本数は会津若松駅から会津川口駅までが1日6本、小出駅から只見駅までが1日4本という少なさです。
尚、会津若松駅からの時刻表を見る上では注意が必要です。
どこに注意が必要かというと、会津若松駅、七日町駅、西若松駅については、会津鉄道線の列車時刻表も混ざっているからです。
時刻表を見ると、一見本数が多いように見えるかもしれませんが、只見線の本数は先程紹介したように会津若松駅からは1日6本となっている。
只見線を通しで乗車するおすすめプラン
只見線の路線を通しで乗車するためには、時刻表をよく確認する必要があります。
なぜかというと、小出駅と只見駅間は、只見駅に向かう上りで1日4本、小出駅に向かう下りに至っては1日3本しかない状態だからです。
また、会津川口駅と只見駅間の代行バスの時刻表もよく確認する必要があります。
会津若松駅から乗車して小出駅までを通しで行こうとすると、このJR代行バスとの接続が悪く、会津川口駅で最少でも数時間を過ごす必要があります。
対して、小出駅から会津若松駅に向かう方は、代行バスが列車の時刻表と連動しているので、接続が良いです。
そのため、只見線を通しで乗ろうとするならば、新潟県の小出駅から乗車するのがお勧めです。
特に日帰りで走破しようとするならば、小出駅から乗車するのは必須といっても過言ではありません。
JR只見線乗車レポート
上記で紹介したように只見線を通しで走破するためには、小出駅から乗車する必要があるのですが、今回私は、会津鉄道に乗車して、会津地方の観光もしたかったので、会津若松駅と会津川口駅間を往復することにし、只見駅から小出駅間は今回断念することにしました。
因みに、只見線で有名な景観や撮影スポットなどはこの会津若松駅と会津川口駅間に集中しているので、時間的な制約がある方なんかは、この区間だけでもいいかもしれません。
13時会津若松駅発会津川口駅行きに乗車
会津若松駅13時7分発の会津川口駅行きに乗車して、いよいよ只見線の旅が始まります。
因みに、上の写真は、会津若松駅の只見線ホームに停まっている会津鉄道の車両で、只見線の車両は下の写真になります。
只見線の列車は2両編成で運行されていて、一両はボックス席中心、もう一両は横長の座席となっています。
ボックス席の窓際に座って、只見線からの景色を楽しむことにしました。
秘境駅ランキングに入っている郷戸駅と早戸駅
只見線の各駅は、基本的には無人駅となります。
各駅の駅舎は、下の会津本郷駅や会津高田駅のようなデザインが多いです。
その一方で、会津坂本駅のように、THEローカル線、THE秘境駅といった感じの駅舎もあります。
しかし、それにしても只見線の駅には会津と名のつく駅がめっちゃ多いです。
どんだけ会津押しなんだと(笑)
会津若松駅から会津川口駅の区間で、牛山隆信氏の秘境駅ランキングにランクインしているのは、郷戸駅と早戸駅になります。
その内、早戸駅については、Amazonプライムビデオでも見ることが出来る秘境駅ファイルシリーズにも収録されているので以前からとても気になっていました。
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上記秘境駅ファイルに収録されているのは、古い駅舎になるのですが、今はコンクリート製の新しい秘境駅感のない駅舎となってしまっていました。
そんな早戸駅の見どころは、駅の眼前に広がる只見川の景色です。
只見線 真冬の早戸駅の様子 2017年2月10日 会津若松 ローカル線
只見線は途中下車するのが困難な路線ですが、早戸駅から徒歩10分のところには、日帰り温泉施設「早戸温泉つるの湯」があります。
この温泉施設には宿泊施設もあるので、ここに泊まって、翌朝1番の只見線に乗車するという旅プランもいいかと思います。
※この記事を書いている2017年8月時点では宿泊施設は利用できません。
只見線と景色
只見線は、最初にも紹介したように絶景路線として知られているローカル線です。
車窓からの眺めもいいですが、下の動画にあるような橋を渡るディーゼル列車を遠くから見る風景は有名です。
被災地から・JR只見線 不通にも風評にも勝る絶景 福島県会津地方
会津川口駅と只見川の風景(360度写真付き)
会津若松駅を出発して約2時間、臨時終点の会津川口駅に到着しました。
会津川口駅も、駅前に只見川が眼前に広がっていて、とても景色が良い駅です。
JR只見線会津川口駅 – Spherical Image – RICOH THETA
取り敢えず折り返し列車に乗るまでの約30分ほど特にすることもないので、駅舎の中と、駅周辺を観察。
会津川口駅は有人駅で、駅員さんが1人います。
駅の中には、ちょっとした小さい売店もありました。
ここでお菓子や飲み物をゲット。
駅を出て、外へ。
でも会津川口駅周辺には特にお店らしいお店は見当たりませんでした。
あとがき
今回初めてJR只見線に乗車してきましたが、正直期待値が高すぎたのと、天候が良くなかったこともあって、車窓からの景色は、数日前に静岡県の大井川鉄道の方が良かったです。
今回夏の盆休みに行ったわけですが、これが冬になれば東北地方ならでは雪景色と相まってまた違う景色をみさせてくれるはず、今度は、小出方面から冬の時期に乗車したいと思いました。