今回は香川県高松市に属する瀬戸内海の離島で、別名「鬼ヶ島」と呼ばれる女木島(めぎじま)の観光レポートをお送りします。
女木島は、JR高松駅及び琴電の高松築港駅のすぐ近くにある高松港から雌雄島海運(しゆうじまかいうん)が運行するフェリーで約20分の距離にあり、高松港からもその景色を見ることができます。
女木島への行き方
女木島への行き方ですが、高松港から雌雄島海運(しゆうじまかいうん)が運行するフェリーでしか行くことは出来ません。
高松港から女木島まではフェリーで約20分と非常に近いので、高松へ訪れた際にちょっと足を伸ばして行ってみることが出来ます。
また、フェリーは朝8時から2時間に1本の間隔で出ているので利用し易いです。
女木島行きフェリーの切符売り場ですが、琴電の高松築港駅から徒歩2分、JR高松駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
ここの建物の中では男木島や女木島行き以外のフェリーの切符が販売されていて、男木島や女木島行きの切符は建物の外にある窓口で購入するようになっています。
尚、雌雄島海運のフェリーでは高松からまず女木島に行き、その後男木島へと向かうのですが、男木島行きの乗船券では女木島へ途中下船は出来ないので注意してください。
女木島と男木島の両方に行きたい場合は、それぞれの区間ごとに乗船券を購入する必要があります。
それぞれの島にはフェリーの乗船券販売所があるので、そこで区間ごとの乗船券を購入するようにしましょう。
女木島行きフェリー
切符を購入したら、すぐ近くにある乗船口へと向かいます。
乗船口に到着した雌雄島海運の「めおん号」へと乗船します。
女木島の観光拠点となる「鬼ヶ島おにの舘」
女木島の港についてすぐ目にとまるのが上の写真にある特徴的な建物。
これは「鬼ヶ島おにの舘」という施設になります。
施設内には、コインロッカーやトイレ、洞窟までのシャトルバス切符売り場、レンタルサイクルの受付に食堂などがあり、観光拠点という機能も持ち合わせています。
コインロッカーの数
「おにの舘」内にあるコインロッカーは10個となっています。
行楽シーズンに女木島へ行くのであれば、大きな荷物は高松港などにあるコインロッカーに預けた方が無難です。
12月末の年末に訪れた際は殆ど全て空いている状態でした。
女木島のレンタルサイクル
女木島を観光する際に便利なのがレンタルサイクルです。
島1番の観光スポットである鬼ヶ島大洞窟へ行くだけならば、シャトルバスでも良いのですが、それ以外の場所へも観光したいならば自転車を借りた方が動きやすいです。
レンタルサイクルの費用ですが、電動付き自転車が一日800円で、マウンテンバイクが600円、ママチャリが300円となっています。
次いで貸出自転車の台数ですが、電動付き自転車が30台、マウンテンバイクが5台、普通のママチャリが5台となっています。
尚、レンタルサイクルの予約は不可で、先着順となっています。
自転車の貸出時間ですが、朝8時20分から17時までとなっています。
因みに鬼ヶ島大洞窟は山の上にあり、かなりの上り勾配になるので電動付きでないと普通の人は登るのにかなり苦労することになります。
観光スポットの鬼ヶ島大洞窟
まず女木島を観光する上で島内の地図を確認しておきましょう。
女木島で一番の観光スポットが鬼ヶ島大洞窟とその近くにある展望台です。
これらは島の中心部にある鷲が峰の山頂付近にあります。
フェリーが着く港からは距離にして約3.5kmで徒歩だと約50分かかります。
今回私は電動付き自転車で行きましたが、行きが約15分で帰りが約5分ほどでした。
因みに自転車ではなくシャトルバスで行った場合は約10分で港から着くので、自転車の運転が不安な方はバスを利用するといいでしょう。
バスの時刻表
尚、バスの本数ですが、1日5本となっています。
鬼の館 発 大洞窟行き | 大洞窟 発 鬼の館行き |
8:20 | 9:05 |
10:20 | 11:05 |
12:20 | 13:05 |
14:20 | 15:05 |
16:20 | 17:00 |
バスの料金ですが、大人1人片道500円、往復で800円となります。
子供の場合は5歳以上が往復400円で、5歳未満が往復で300円となっています。
駐輪場とバス停
鬼ヶ島大洞窟の駐輪場とバスの停留所は下記写真のようになっています。
ここに自転車を停めて、階段を登っていきます。
入場券の購入と入口
少し歩いていくと、券売所の建物が見えてきます。
自動券売機で入場券を購入します。
入場料は1人500円です。
入場券を手に入れたら、券売所のスタッフの方に見せて入口から早速洞窟を探検していきましょう。
洞窟内の様子と所要時間
大洞窟というだけあって、洞窟の広さは結構な広さがありました。
また特に天井が低い部分が多いので、頭などを打たないように背を低くしながら歩くことが多くなります。
洞窟内には瀬戸内国際芸術祭で制作された作品なども展示されています。
そして所々設置されている鬼たちのオブジェがなんとも洞窟とミスマッチな感じが地方の観光施設という感じを醸し出しています。
洞窟を一通り見て回るのに要する時間ですが、大体20分ほどになります。
出口を出て、左へ行くと洞窟の入口へと戻る道になっていて、右の道を進むと展望台へと行くことが出来ます。
鷲ヶ峰大展望台
洞窟を出てから歩いて約5分ほどで展望台がある山頂広場に到着します。
天気が良い日は是非展望台まで行ってみるのをお勧めします。
展望台からの眺め
展望台かは360度の眺めを楽しむことが出来るので、瀬戸内海の島々や高松の街並みをカメラにおさめるには良い場所です。
女木島は高松から近いので、高松の高層ビル群も良く見えました。
島の最南端にある女木島灯台
鬼ヶ島大洞窟の観光を終えた後は、自転車を走らせて島の最南端にある女木島灯台を目指しました。
洞窟を後にしてから約20分、島の最南端に到着。
岬の白灯台という石碑が目印になります。
またこの石碑の近くには、鬼ヶ島という大きな看板がありました。
海の船から見えるやつですね。
灯台の方ですが、一応道は用意されていますが、かなり急斜面なので雨で地面がぬかるんでいる場合などは無理をしない方がいいです。
男木島の灯台もそうでしたが、女木島の灯台も中に入ることは出来ないので、灯台に特に興味がなければわざわざ島の最南端まで来る必要はないと思います。
来た道を戻って島の観光拠点である「おにの舘」へと戻り、高松行きのフェリーの切符を370円で購入。
女木島の猫
フェリーが来るまでの間、港の近くを少し散策していると、女木島ではあまり見かけなかった猫が1匹いました。
僕が餌をくれないと判断するや他の観光客のもとへと向かいます(笑)
その観光客も餌をくれないと見るや防波堤を乗り越えて、海岸へおりて餌探しをしていました。
野良猫の生活も大変です。
隣の男木島は元々猫島と呼ばれていたこともあり、今でも少ないながらに猫を見かけましたが、女木島では結局2時間弱の滞在で見かけたのはこの白いニャンコだけでした。
女木島を観光しての感想
女木島を観光してみて、島を一通りみてまわるには2時間で少なかったです。
もう一本先のフェリーの時間まで散策すれば一通り見て回れたかなと思います。
男木島と違って大洞窟がありますし、展望台も行きやすいので単純な観光という面では男木島よりも女木島の方がお勧めです。
猫を目当てに女木島には行かないと思いますが、島でも殆ど猫を見かけることは無かったので、猫が目当てなら隣の男木島の方がまだ楽しめます。
夏場などは海水浴場もあり、それなりに多くの人が訪れる女木島。
高松へ行く際にはちょっと足を伸ばしてみてはどうでしょうか。