旧JR北陸本線のえちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインには、全国的にも珍しいトンネルの中に駅があります。
それが新潟県の秘境駅にも挙げられる筒石駅です。
筒石駅は地下40メートルのトンネル内にホームがあります。
こういった駅をモグラ駅と呼び、他にも土合駅、美佐島駅が有名です。
今回そんな筒石駅に2018年8月15日降り立ったので、写真を中心にご紹介していきます。
筒石駅の内部
ホーム
トンネル内にある筒石駅ですが、てっきりホームは1つしか無いと思っていたのですが、直江津方面行きと糸魚川方面とでホームが別れています。
筒石駅のホームは相対式2面2線
写真を見てもらえれば分かるようにホームは千鳥に配置されています。
これはトンネル内の断面積をなるべく小さくするために、このような構造になっています。
乗車してきた列車を見送って、いざ筒石駅の探検です。
待合室
ホームから待合室へと移動してきました。
筒石駅はトンネル内にある駅のため、列車通過時に猛烈な風が発生します。
そのため筒石駅では、ホームと待合室の間に下の写真にあるように防風用のドアが設置されています。
特に第三セクターに移管される前のJR時代は、特急はくたか号が猛烈なスピードで通過していたため、このような設備が必要だったのです。
北陸新幹線の開通によって、特急はくたか号はなくなり、筒石駅のち家ホームを高速列車が通過することは無くなりましたが、ホームから出る際は必ず扉は閉めるようにしてください。
尚、この扉は、同じトンネル駅の美佐島駅と違って、いつでも手動で開け閉めできます。
地下の待合室は、まるで戦時中の防空壕のような雰囲気になっています(笑)
糸魚川方面と直江津方面と待合室は2つありますが、写真を見てもらえれば分かるように基本的に同じ構造となっていました。
因みに、私が筒石駅を訪れたのは真夏の8月ですが、この待合室やホームは非常に涼しく、汗をかいていた私の体から湯気が出るほど温度の差がありますので、体調を崩さないように気をつけましょう。
階段の上りが身体にきつい
筒石駅は地下にホームがあり、駅舎は地上にあります。
そのため、駅から出るには長い階段を上がっていく必要があります。
待合室を出るとすぐに急な階段があります。
そして、これを上りきると今度はまっすぐな道が現れます。
途中に反対方面へと降りる階段や案内板があります。
まずは駅舎のある出口へと向かいます。
先程のまっすぐな道を突き当たると、また階段の登場です。
どこまでも続く階段の先には外の明かりが微かに見えます。
ぜぇぜぇ言いながら上りきってこれまで上ってきた階段を見てみると、よくこんな地下に駅を作ったなと思うわけです。
最後の階段を登りきって見えてくるのが地上の駅舎です。
筒石駅は、秘境駅としては珍しく無人駅ではなく有人駅で、上の写真右側に職員の方がいるのが見えると思います。
追記)2019年3月16日から筒石駅は無人化されてしまいました。
駅舎
筒石駅の駅舎内部の様子を紹介していきましょう。
特に変わった点はありませんが、自販機は無いので、真夏に行く場合は飲料水を持参していったほうがいいですね。
先程の階段でかなり汗をかいてこの駅舎に到達することになります。
先程も紹介したように筒石駅は有人駅なので、窓口で切符の購入が可能です。
尚、筒石駅にいる駅員の方は常時居るわけですはなく、朝7時10分から夜18時までとなっています。
追記)
2019年3月16日から筒石駅は無人化されてしまいました。
筒石駅の駅員無配置駅(無人駅)化について | えちごトキめき鉄道株式会社
切符については、以下のような記載があります。
乗車時に整理券をお取りいただき、降車時は列車内運賃箱あるいは到着した駅で運賃をお支払いください。なお、筒石駅には自動券売機はございません。
来駅記念入場券の販売
因みに、筒石駅では来駅記念入場券を販売しています。
駅を訪れた際はぜひ購入してみてください。
尚、筒石駅を電車の乗らずに車で訪れて駅の地下ホームを見学したい方もいると思います。
そういった場合は、入場券が必要となりますので注意してください。
また、地下ホーム内で列車に向けてフラッシュを用いた撮影は危険なのでしないようにしてください。
駅舎周辺
筒石駅の駅舎外に出てみます。
車の駐車スペースと、自転車の駐輪場があります。
そのため、わざわざ列車でなくとも車で訪問することが可能です。
因みに筒石駅の住所は、「新潟県糸魚川市大字仙納928番地」となります。
筒石駅への行き方
筒石駅への行き方ですが、列車と車の二通りがあります。
今回私は電車で訪れたのですが、直江津(なおえつ)からえちごトキめき鉄道の泊行きに乗車して向かいました。
列車以外だと車で行く方法があります。
先程紹介したように筒石駅の前には駐車スペースがありますので、そこに車を留めて、入場券を入手して地下ホームを見学することが可能です。
青春18切符は使えません
秘境駅めぐりをする際に大活躍するのが青春18切符です。
しかし、えちごトキめき鉄道は元JRといえど現在はJRではないため青春18切符は利用できません。
そのため、筒石駅までの切符を購入する必要があります。
運行本数と時刻表
筒石駅に止まる列車の数ですが、大体1時間に1本の割合となっています。
ただ、日中の時間帯には2時間に1本という時間帯もあるので、下記時刻表をよく確認して、訪問する時間については予め計画しておきましょう。
今回私は、直江津方面から筒石駅を訪ねて、また直江津方面へ戻るという計画にしました。
こうすると、筒石駅の滞在時間は約40分ほどになるので時間を持て余すことなく効率的だと思います。